| かつて東京でサラリーマンしていた頃、とにかく夏の通勤には苦労しました。 気温35〜36度の中、あろうことか首にネクタイを締め、熱せられたアスファルトの上を干上がった河童のようにヨタヨタと歩き、駅に着けばあふれんばかりの人の波と押しくら饅頭。 電車に乗れば隣のオジサンのポマード臭いバーコード状の頭皮が頬をかすめ、ちょっと揺れて隣の男子大学生にぶつかろうものなら「んだこなーろー」という目で睨まれ、汗かいた腕が隣のOLに触れようものなら生ゴミを見るような目で見られ、それでもなお貝のように身を固めて目的の駅に着くのを待つのでした。 やがて会社に着く頃には汗がジットリ。Yシャツはまだら模様。 額は汗とも塩とも油とも判別がつかない液体でヌラヌラしており、こんな生活をそれこそ夏の間じゅう繰り返してました。 では、南国沖縄ではどうしているかというと、県内の多くの企業では5月〜10月の間は「かりゆしウェア」の着用を推奨しています。かりゆしウェアとはアロハシャツに似た通気性の良いシャツのことで、 ・沖縄県産であること。 ・沖縄らしい柄であること。 という2大定義に則った洋服です。 「沖縄らしい柄とはどんな柄なのか?」というツッコミは、県民が困るのでやめて下さい。 私は毎朝これを着用して通勤しています。通勤時に片道20分ほど歩くのですが、かりゆしウェアを着用しているせいか、それほど汗をかきません。 汗をかかないので、すがすがしく仕事を始められますし、体力の消耗が少ないので一日快適に過ごせます。 今だから言えるのですが、内地に居た頃の夏場のスーツって「ミエ」以外の何物でも無かったように思います。だって、対外的な体裁を守るためだけのものでしょう? スーツは冬の洋服です。 名より実を取る。 沖縄のかりゆしウェアは、仕事の能率を上げるための素晴らしいツールだと思います。 内地でも、市役所や県庁を中心にノーネクタイを推奨する「エコスタイル」が浸透しつつあるようですが、ぜひ民間企業でも取り上げて頂きたいと願っています。 |
2004/07/01